しなものWORKS
大館工芸社
素材/秋田杉 地域/秋田県大館
曲げわっぱは、平安時代の遺跡から発見されるほど、非常に長い歴史をもっています。
なかでも大館市で生産されているものは国指定の伝統工芸品。
藩政時代に大館を治めていた佐竹西家が、領内の豊富な森林資源を利用した武士の内職として奨励し、
秋田杉の板を曲げて成型するという特徴的な技法が、近代まで受け継がれてきました。
製材、部材取り、曲げ加工、山桜の皮での縫い、底入れ、木地仕上げ、数回に渡る塗りと研磨……、
研鑽を積んだ大館工芸社の職人たちが手間暇をかけてつくりあげていきます。
優美な色と細やかな木目を有する秋田杉の曲げわっぱや酒器は、
心地よい杉の香りと重なり合い、美味しい時間をもたらしてくれます。
[ プロフィール ]
- 1959年
- 天然秋田杉の伐根や廃材の有効活用に着目し、堺谷哲郎氏により大館工芸社を創立。
- 1962年
- 大館曲げわっぱ類の生産も始める
- 1980年
- 通産省選定グッドデザイン商品選定賞4点受賞
- 2014年
- グッドデザイン賞1点受賞(茶筒・内樺)通産28点受賞