くらしをつくる人NOTE

Vol.16
2023.3.1
Vol.16 陶芸家 船串篤司さん <ART編>

目指せN.Y. !!

船串さんとお兄さんが約束した海外へ挑戦する夢。

お兄さんが果たせなかったその夢を実現しようと一歩ずつ歩んでいるようにも見える船串さんに
今後の展望について伺います。

金子 「お兄さんとの会話の中で海外のお話もでていたと思いますけど、
今後はどのような展開を考えているのでしょうか?」

船串さん 「海外は空間が大きいのでそれにあう大きな作品を持って行きたいなって思いますね。
あと、今の自分の作品の中には日本的なものがあまり無いですけど、
お茶碗とか壺とかぐい飲みとかそういうものも作れたらなと思っています」

金子 「すでにN.Y.のお店で船串さんの作品をお取り扱いされていると思います。
現地のお客様は船串さんの作品から何か日本的な要素を感じて手に取っているのでしょうか?」

船串さん 「詳しいことはわからないですけど、現地の方にご購入頂いているみたいですね。
もっと前にN.Y.の展覧会に出したことがあったんですよ。その時のお客様は日本人の方ばかりで、あれちょっと違うなって思ったんです。
せっかく海外に出すならその国の方に買っていただきたいじゃないですか。
でもそういう経験をする中で、まずは日本で結果を出さないと駄目なんだなって思いましたね」

金子 「なるほど」

船串さん 「オブジェ以外にも、海外で “うつわ”をどう見せたらよいかも考えていますね」

金子 「そういう意味でも茶碗はとても楽しみです。
京都のお店ではお茶道具のラインナップにも力を入れたいと思っています。
海外からいらっしゃるお客様にも見て頂けたらなと」

船串さん 「茶碗も本当は好きなんですよね。やっぱり手びねりがいいのかなって思いますけど、
轆轤のも作ろうかな。前にも茶碗を作ったことがあったんですよ。
総銀彩の作品でとっても気に入っていました」

金子 「見たかったです!船串さんが海外に作品を出したいと思う一番の理由を教えてください」

船串さん 「日本のものづくりを海外の方に見て頂きたいという想いがありますね。
昔の日本人って本当におしゃれだったと思うんですよ。着物の着こなしもすごくかっこいいし。
そういう日本の良いところを、新しいかたちでお伝えできたらなと」

金子 「本当にそう思います。そういった作品を京都のお店でもご紹介したいです」

船串さん 「とっても楽しみです。京都のお店だからこそ表現できる作品をご用意できたら思っています」

金子 「本当ですか!?期待が膨らみますねー。ご協力お願いします!!
本日は本当にありがとうございました。展覧会もよろしくお願いいたします!」

4/5
船串さんの道具