くらしをつくる人NOTE

Vol.16
2023.3.1
Vol.16 陶芸家 船串篤司さん <ART編>

篤司は造形に向いているよ。

金子「お兄さんの言葉を今でも思い出したりしますか?」

船串さん 「思い出しますね。造形的なものを作っている時に “篤司は造形的なものが向いているから、
もうちょっとやってみたら” って言われたことがあったんですよね」

金子「うつわでは無く?」

船串さん 「そうですね。今までずっとうつわを制作してきたんですけど遊びでオブジェ見たいものを作る時があるんです。
ふと、兄がそう言っていたことを思い出すんですよね。
あとは “付加価値をつけろ” ってよく言われていましたね」

金子「お兄さんの先見の明は素晴らしいですね」

結果を出せ。

船串さん 「実家が駅前でカフェをやっていたので、僕たち兄弟はボンボンに見られていて。
それぞれ造園とか陶芸とか、食えない仕事なのに好き勝手やっているみたいに思われるから
“うちらは結果をださないと周りに舐められるから、結果を出せ” って言われていました」

金子 「今の船串さんのご活躍を見てお兄ちゃん喜んでいるでしょうね!」

船串さん 「そうですね、僕が結果を出す前に亡くなってしまったので。
どっちが先に世界に行けるか勝負しようとも言っていましたね」

金子 「今では船串さんにも海外からオファーが来ていますしね!
お兄ちゃんが導いてくださっているようですね」

船串さんと薫さん

昨年、念願のマイホーム兼アトリエを笠間に建てた船串さん。

船串さんらしいモダンなお家から見える森の景色や
暖炉で暖められた心地よい空間にとても癒されます。

図々しく、建物探訪にお邪魔した雨晴一行を迎えてくださったのは船串さんと奥様の薫さん。

ちょうどおやつの時間だったこともあり、
船串さんのうつわに装ってくださったのは薫さんが作った焼き菓子です。

「caya」の屋号で在来種に拘りながら活動されている薫さん。
茨城を中心とした生産者さんから直接譲って頂いたり、
山の中でご自身が採取した食材を使って焼き菓子やグラノーラを作っています。

滋味深いお味のクッキーを頂きながら、まったりと過ごす雨晴一同。

「こんなにいい仕事は無いよねー」と話しながらついつい長居をしてしまいました。

薫さんのお菓子は主に笠間市内にある「カフェナナイロ」や cayaさんのオンラインショップ
https://caya-no-kashi.stores.jp/ 、そしてイベント等で購入できるそうです。

食いしん坊フォトグラファーの柳詰さんも「美味しい、美味しい」と言いながら嬉しそうに食べていた
薫さんのお菓子。

是非、みなさまにも召し上がって頂きたいです。

お昼は美味しいお蕎麦(しかも皆大盛り!)を食べたはずなのに、食欲が止まらない私たち。

薫さんが続けて出してくださったのは豆のフムスです。

自分も船串さんのうつわを毎日使っていますがお料理がとっても映えます。

うつわを作る船串さんとお菓子を作る薫さん、そして快活な息子さんたち。
船串家の皆さんがとっても幸せそうで、自分たちも心が温まりました。

船串さん、薫さん、素敵なおもてなしをありがとうございました!

2/5
人に優しい町