くらしをつくる人NOTE

Vol.10
2017.10.27
陶芸家 境道一さん

初窯祝い

今晩は境さんご夫婦の初窯のお祝いも兼ねて、窯の横で食事会です。
手料理を振る舞ってくださったのは、知子さんとお祝いにかけつけてくださった香川在住のご友人の皆さんです。
お一人はパン屋さん、もう一人の方はスタイリストさんということもあり、それはそれは豪華なお食事でした。
うつわはもちろん境さんご夫妻の作品。

焼き締め、織部、黒釉、半磁器。

様々な表情のうつわが食卓に並ぶコーディネートはとても参考になります。

中心にあるのは焼き締めのうつわ。

馴染みが薄い方もいらっしゃるかもしれませんが、水をくぐらせてから使うと、うつわも料理も生き生きしてとってもおいしそうに見えるのです。


土味の強い焼き締めのうつわに盛り付けられたサラダ。
野菜も生き生きしているように感じます


今晩のごちそうは焼き肉です!
黒釉のうつわだと素材の色が際立っておいしそうに見えますね


土味の強い焼き締めのうつわに盛り付けられたサラダ。
野菜も生き生きしているように感じます


今晩のごちそうは焼き肉です! 黒釉のうつわだと素材の色が際立っておいしそうに見えますね


織部のうつわに酒の肴。ついついお酒が進みます


半磁器のうつわには焼き野菜が。緑がよく映えます


織部のうつわに酒の肴。ついついお酒が進みます


半磁器のうつわには焼き野菜が。緑がよく映えます


パンは香川県高松市にある「hard bread Store haru」さんに
ご持参いただいたもの。
外側の生地は適度な硬さ、中はもっちもち。
とってもおいしかったです!


パンを差し出してくださっているのが知子さん。
来年は道一さんと一緒に夫婦展を
雨晴で開催していただく予定です!


パンは香川県高松市にある「hard bread Store haru」さんに
ご持参いただいたもの。
外側の生地は適度な硬さ、中はもっちもち。
とってもおいしかったです!


パンを差し出してくださっているのが知子さん。
来年は道一さんと一緒に夫婦展を
雨晴で開催していただく予定です!

焼き締めのうつわ

食事の後も、窯焚きは続きます。

赤く光るこの指輪のようなものは、何だと思いますか?

境さんが数時間ごとに窯の中から取り出している色見本です。
中に入っている焼き締めのうつわが上手く焼けているのかをこれで確認しているそうです。

金子「どうですか? 上手くいってそうですか? 」

境さん「良さそうですね。順調です。出てくるのが待ち遠しいです」

境さんと初めて雨晴でお会いした時にお話ししてくださったのは、焼き締めのうつわのこと。
備前で修業された境さんは、人一倍焼き締めへの思い入れがあります。

金子「境さんが思う焼き締めの良さを教えてください」

境さん「うつわって流行があると思うのですが、焼き締めはいまそれではないのかもしれませんね。
でも食卓にひとつ入ると雰囲気が変わるんです」

金子「食卓の中心に焼き締めが入ると、それぞれのうつわが引き立ちますね。夕食のうつわの組み合わせも素敵でした」

境さん「焼き締めは使ってもらわないと良さが伝わらないと思うんです。主張も強いうつわなので。
個展用には使いやすいアイテムを提案したいなと思っています」

このタイミングでは焼き締めのうつわは、まだ燃え盛る炎の中。
今回の個展でどのようなうつわが並ぶのか。
私もいまから楽しみです。

3/4
秋時雨の日にしっとりと