くらしをつくる人NOTE
2017.10.27
秋時雨の日にしっとりと
翌朝、境さんの仕事場にお邪魔すると一輪挿しに草が生けてありました。
長野の自然の中で育った境さんは、身近な草花を一輪挿しに生けて日々のくらしを愉しんでいます。
心を落ち着かせて、身近な自然に目を向ける。
それを自身のくらしの中に取り入れることで、心が穏やかになる。
この素朴な草花が都会の喧騒の中で過ごしていると、ふと忘れがちな大切なことを思い出させてくれました。
境さんの手
窯を作る。
薪を割る。
土を作る。
形を作る。
原始的とも言える焼き物作りの全ての工程をこの手が担っている、境さんのものづくり。
陶芸が好きじゃなかった少年時代の境さんは、
こんなに焼き上がりを楽しみにわくわくしている大人になるとは、想像もしていなかったのでしょうね。
境さんはご自身でうつわを作るようになってから陶芸の大先輩であるお父様に対してこう思うようになったそうです。
「父は決して口数が多い人ではありませんが、仕事やうつわに向き合う姿はいまでも、もちろんこれからも一番の目標です」
境さんに次に挑戦したいことは? と伺ったところ帰ってきた答えは、
「焼き締め用の窯で、釉薬のうつわを焼くこと」
また、個性的なうつわが自然の力を借りながら生まれようとしています。
どんな作品と会うことができるのか、いまから楽しみです。

境道一 × 雨晴
「秋時雨の日にしっとりと」
会期:10月27日(金)~ 11月12(日)
「一輪の花を愛でながら、しっとりと水気を含んだ焼き締めのうつわでお酒を一杯」
陶芸家境道一さんの香川県高松でのくらしは、シンプルでとても趣があるもの。
長野から高松に窯を移してから、最初に焼き上げた焼き締めの花器やうつわ。織部を中心とした釉薬もののうつわが多数入荷いたします。
薪窯で生まれた表情豊かなうつわと共に過ごす心地よい晩秋のくらしをご提案いたします。
境道一 在店日
10月28日(土)、10月29日(日)

境道一 × 終日フラワー × 雨晴
「秋時雨の日のお花教室」
会期:10月28日(土) ①14:00~15:30 ②16:00~17:30
ぱらぱらと降る秋時雨が、冬の訪れが近いことを知らせるこの時季。
陶芸家境道一さんの作品に、身近な草花を生けることのできる特別な教室を雨晴で開催いたします。
講師にお迎えするのは、代々木上原にある花屋「終日フラワー」のCharさん。
会の最後には、境さんのうつわでお酒とおつまみを振る舞います。
場所:雨晴/AMAHARE
講師:Char(終日フラワー)
事前予約制:申し込み先着順(各回定員6名)
会費制:2,160円(税込み)
※予約方法 / 電話またはメール(水曜日は定休日となります) 雨晴 Tel:03-3280-0766 / Mail:info@amahare.jp

境道一(さかいみちかず)
- 1975年
- 長野県須坂市生まれ
- 1993年
- 岡山県立備前陶芸センター入所
- 1994年
-
同校卒業
備前焼作家正宗悟氏に師事
- 1997年
- 長野県須坂市に穴窯築窯
- 2014年
- 韓国 利川国際セラミックワークショップ参加
- 2015年
- 香川県木田郡三木町に穴窯築窯
Photo / Bungo Kimura
Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)