くらしをつくる人NOTE

Vol.17
2023.5.2
Vol.17 陶芸家 池田優子さん <YAMA編>

池田さんの道具

お父さんから譲り受けた大切な陶芸の道具「カンナ」。

お父さんはモノづくりが大好きで
陶芸に限らず、今やりたいと思うことに情熱を注ぐ方。

一方、陶芸家になった池田さんは今やりたいと思うことを
作品の中で表現することに情熱を注ぐ方。

池田さんがお父さんから道具と共に引き継いだのは
ドキドキすることを見つけることができる純粋な眼差しと
自分の想いをかたちにするための情熱なのかもしれませんね。

池田さんの手

池田さんが美しいと感じたものから受けたインスピレーションは
この手を通じてご自身の作品へと投影されています。

陶芸の学校に通ったり、お弟子さんとして修業していないことがコンプレックスと語っていた池田さん。

そんなことはものともせず、
唯一無二の感性から生まれた表現は
日本人のみならず、世界中に住む同じ価値観を持つ方々にも響いていくことでしょう。

池田さんが日本人のアイデンティティを大切にしながら
今作りたいと思う、静かで熱い作品にどうぞご期待ください。

池田優子

1973年
大阪市生まれ
プラットカレッジ(米) サンディエゴ校
グラフィックデザイン科 修了

帰国後、独学で作陶を始める
自宅ガレージ内のアトリエで制作を続けながら、
国内外の個展・企画展に参加

近年は徳島にもアトリエを構え、2拠点で作陶中

Photo / Yumiko Obara(AMAHARE)

Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)

5/5