くらしをつくる人NOTE
2020.12.15
釋永さんの道具
「おでん鉢」と書いてあるのが可愛らしくてぱちりと撮影。
これは釋永さんが普段から使っている陶芸の道具「コテ」。
轆轤成型時に器の中の形を決める時に使います。
釋永さんの轆轤技術はピカ一だと思いますが、うつわの深さやかたちは料理の見栄えの良し悪しを決める大切な要素のひとつ。
料理を盛り付ける方の気持ちを大切にしながら、制作していることが伺えますね。
釋永さんの手
釋永さんの作品の特徴といえば、独特なテクスチャーです。
そのすべてを生み出すのが釋永さんの手。
時には土を掘るところから始まり、轆轤で成形し、生地を削る。
焼いた後にも手を加えることで自然の情景を想起させるような表情を創り上げています。
釋永さん「自分がやっていることは邪道だと思っているんです。
焼物って普通は窯から出たら完成というのがほとんどだと思うのですが
僕は後から手を加えることが多い。父にも昔、そう言われました。
でも、料理人たちはそれを喜んで受け入れてくれるし、待ってくれている。
これからもその期待に応えられるようにものづくりをしていけたらと思っています」
そう笑顔で語る釋永さんが生み出す「料理人のためのうつわ」にどうぞご期待ください。
Online & Real Shop Exhibition
GAKU × 雨晴
「L'assiette pour les cuisiniers」
「L'assiette pour les cuisiniers」
大地、火星、夜明け。
富山県東岩瀬にアトリエをかまえる釋永岳さんの工藝ブランド「GAKU」は美しい自然の情景を想起させるものばかり。
自然への感謝の気持ちを持ちながら富山で活躍する料理人の方々と想いを共有し料理の舞台としてのうつわを日々制作しています。
雨晴ではじめて開催する釋永さんの展覧会、どうぞご期待ください。
【会期】
Online shop 雨晴食堂
2020年12月11日(金)21時~12月21日(月)21時まで
白金台 雨晴
2020年12月17日(木) ~ 12月20日(日)
※この情勢を踏まえまして釋永岳さんの在廊は控えさせて頂きます。
※Online Shopと店舗のお取り扱い品、在庫は共通のものとなります。
Online Shopで在庫が無いものは店頭でも品切れとなります旨ご了承ください。
※店頭の混雑を避けるためOnline Shopのご利用をお勧めしております。
釋永岳(しゃくなががく)
- 1978年
- 富山県に生まれる
- 2002年
- 東京藝術大学彫刻科卒業
- 2003年
- 京都府立陶工専門校成形科卒業
- 2006年
- 越中瀬戸焼「庄楽窯」から独立後、富山市岩瀬森家土蔵群にて作陶
Photo / Yuka Yanazume 1-12.15.16.18.20-23
Photo / Takahiro Nedachi (web magazine lade) 14
Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)