くらしをつくる人NOTE

Vol.11
2018.07.02
陶房眞喜屋 眞喜屋修さん

眞喜屋さんの道具

沖縄生まれ、沖縄育ちの眞喜屋さんは、土も化粧土と呼ばれる釉薬も主に沖縄のものを使っていられます。

沖縄の土が自分の手にしっくりくるのだと眞喜屋さんは言います。

沖縄の風土が生み出すおおらかさと、眞喜屋さんの繊細さが相まって、
眞喜屋さんが目指す『ゆるさの中に強さがある』うつわが、生み出される時がきっとくるのでしょうね。

眞喜屋さんの手

いつも思うのですが陶芸家の手というのは、どうしてこんなにもきれいなのでしょうか。

土をこねる、轆轤をひく、絵付けをするという全ての工程をこの手が担っています。

眞喜屋さんは、ある程度の規格は決めて、制作する瞬間に感じた感覚で、うつわの角度や微妙な大きさ、絵付けの太さ、細さを変えているとのこと。

図っても作れないもの。
ゆるくて強いもの。

何百年も前に先人が生み出したうつわが持つ、美しい佇まいに近づくために
今日も明日もあさっても。
轆轤をひき、絵付けをしていくのでしょう。
素晴らしい環境で生み出される、これからの眞喜屋さんの作品が楽しみで仕方ありません。


境道一 × 雨晴「花と藍」

陶房眞喜屋 眞喜屋修 × 雨晴
「花と藍」

会期2018年7月6日(金)~ 7月17日(火)

菊やカズラ、ソテツといった身近な草花を描いた、藍と白のコントラストが美しい絵付け。

沖縄の古陶を意識しながら、生み出された端正なフォルム。

沖縄県南城に工房を構える眞喜屋修さんの新しいうつわや花器、シーサー等が並ぶ記念すべき初個展を雨晴で開催いたします。

夏の夕暮れ時を涼やかに過ごす心地よい時間をご提案いたします。

眞喜屋修 在店予定日:7月7日(土)、8日(日) ※8日は18時まで

雨晴ごよみ
https://amahare.jp/event/20180706.html
(photo by Yuka Yanazume)

陶房眞喜屋 眞喜屋修 × 雨晴
「盛夏のゆんたく」

「ゆんたく」とは沖縄の方言で「井戸端会議」のこと。

眞喜屋さんの在店日に、雨晴の縁側で「ゆんたく」しましょう。

さんぴん茶や沖縄のお菓子を食べながら、眞喜屋さんとのんびりとお過ごしください。

会期2018年7月7日(土)13:00~16:00
※ご予約不要。なくなり次第終了

眞喜屋修(まきやおさむ)

陶房眞喜屋

1969年
沖縄生まれ
1994年
沖縄県立芸術大学卒業後、読谷山焼 大嶺工房 大嶺實清氏に師事
2001年
首里城近くに「陶房眞喜屋」設立
2013年
南城市に工房移転

Photo / Bungo Kimura

Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)

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