くらしをつくる人NOTE

Vol.11
2018.07.02
陶房眞喜屋 眞喜屋修さん

花と藍

眞喜屋さんのうつわの特徴といえば、身近な草花をモチーフに描いた藍色の絵付け。
とてもモダンで華やかな印象です。

眞喜屋さんが目指しているのは沖縄の古陶、特に琉球王朝時代のもの。
『ゆるさの中に強さがある』そういった作品です。

独立当初はそれにとらわれるがゆえに、苦しい時期が続いていたそうですが
いまは、自然豊かな南城の地で伸び伸びと描いていらっしゃいます。

金子「南城に移って、ご自身の中で変化したことはありますか?」

眞喜屋さん「楽しみながら作ろうと思えるようになりました。
こちらに来る前は、古いものに追いつこうといつも焦って制作していました。

でもいまは古陶のように『ゆるさの中に強さがある』ものが、ものづくりを続ける中で自然と出てきたらいいなと思っています。

この落ち着いた環境の中で作ることで、きっと作品も変わってくるはず。
その変化を自分でも観察していきたいと思っています」

やっぱりタコライス

心地よい南風が入る、眞喜屋さんのご自宅でお昼ご飯をいただきました。

眞喜屋さんの染付のうつわに盛り付けられたタコライス、とてもおいしそうですね。

一見、染付の主張が強く感じる作品もありますが、料理を盛り付けるとこの通り。
食材の色とのバランスも良く、料理もうつわも喜んでいるようです。

眞喜屋さんが独立した当時は、伝統的な沖縄のうつわは使いにくいという声がとても多かったそう。

そういった声に耳を傾けて、使いたくなるうつわを目指して作陶されてきたとのこと。

沖縄料理はもちろんですが、和洋中どんな料理でも受け止めてくれる、作品が多いのも納得です。

眞喜屋さん、奥様、とってもおいしかったです。
ご馳走様でした!

3/4
眞喜屋さんの道具