くらしをつくる人NOTE

Vol.8
2017.6.28
ガラス作家 おおやぶみよさん

みよさんの道具

一番右にある鉄の塊は、ガラスに模様を入れる時に使う道具。
専門用語でモールと呼ばれています。

大阪の会社を辞める時に「将来、独立する気があるなら好きなものを持っていけ」といただいた大切なものだそうです。

お世話になった方やご家族、友人を大切にするみよさん。

それもきっと魅力的な作品が生まれるひとつの要因になっているのだなとお話を伺いながら感じました。


みよさんの手

家事にガラスの制作にと日々、忙しくされているみよさんの手。ふんわりとして優しい印象です。

最後にみよさんに伺ってみました。

「これからもガラスは作り続けるのですか?」

おおやぶさん「ガラスの仕事はできなくなったらできなくなったで、他の仕事をしようかなって思っています。これがものすごく天職だと思っていないし、3日後にもっと好きなことが見つかるかもしれない。ガラスとはそういう感覚で付き合っています。子供の手が離れたら制作しやすい時期だけ沖縄にいて、それ以外は地元の京都で過ごすのも良いかなと。

どっぷり住みすぎてしまって客観的に見られなくなった沖縄と適度な距離を持つことで、
また沖縄の良さを知ることができたら良いなと思っています」

みよさんの中で変わらないこと。
それはきっと夕刊を読みながら気がついた光との関係を考え、日々ガラスと向き合うこと。

                                      

みよさんの中で変わっていくこと。
それはご自身のライフスタイルの変化と共に作品も進化していくこと。

いつまで作るかわからないと言いつつも、きっと素敵な作品をまた作ってくださるみよさん。
次の作品がとても愉しみです。


おおやぶみよ × 雨晴「Moon & Rain  月と雨」
photo by Yoichiro Ohmura

おおやぶみよ × 雨晴
「Moon & Rain 月と雨」

会期2018年4月20日(金)〜 5月7日(月)
おおやぶみよ 在店予定日:4月20日(金)、21日(土)

月あかりのようにつややかで、雨にぬれたようにしっとりと。
15周年を迎えたガラス作家おおやぶみよが
新しく生み出すのは、クールでエレガントな色を用いたオブジェやうつわ。

初夏の夜をおだやかに過ごす心地よい時間をご提案いたします。


 おおやぶみよ × Celaravird × 雨晴「月と鳥と雨の会」
photo by Yoichiro Ohmura

おおやぶみよ × Celaravird × 雨晴
「月と鳥と雨の会」

会期2018年4月21日(土)13:00〜16:00

おおやぶさんの在店日に
代々木上原のモダンガストロノミー「セララバアド」のお料理とお酒を
おおやぶさんのうつわで愉しむ特別なイベントを開催いたします。

工房設立15周年を皆さんと一緒に是非お祝いさせて頂ければと存じます。
皆様のご参加をお待ち申し上げております。

※ご予約不要。無くなり次第終了。

おおやぶみよ

京都出身 服飾学校卒業後
石川県能登島のガラスコースを経て、大阪のガラス会社に入社。
2003年春、工房設立。
以来、国内外にて企画展や個展を開催。
CM用ビールグラス制作、店舗照明等、仕事は多岐にわたる。

Photo / Bungo Kimura

Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)

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