くらしをつくる人NOTE
2016.12.9
とけしさんの道具
弘幸さんの鉋(かんな)と愛さんの刷毛。
それぞれが木地師、塗師として仕事をしているので道具も別々のものを使っています。
驚くのは道具の数の多さ。
素人には同じに見えますが、鉋も数十種類、刷毛も沢山の種類があります。
これは、木漆工とけしのものづくりが、素材と向き合うことから全てが始まっていることを物語っているのではないでしょうか。
それぞれの木の硬さ、重さ、表情などその特性を知るために木と向き合い、それに適した道具を選びその素材が生きる形にする。
とけしさんの一番の道具は、自然素材と素直に向き合う、お二人の真摯な姿勢なのではないかと感じました。
とけしさんの手
左の弘幸さんの手。
右が愛さんの手。
弘幸さんの手は、スッとした凛々しい手。
愛さんの手は、ふんわりとした優しい雰囲気の手。
この二人の手から、今後どのような新しい作品が生まれてくるのか。
日々のくらしの漆にも、ハレの日の漆にも期待してしまいますね。
木漆工とけし × 雨晴
「日々のくらしにも、ハレの日にも」
会期:2016年12月9日(金)~2017年1月8日(日)
木漆工とけし在店予定日 12月16日(金)、17日(土)
木地師・渡慶次弘幸さんと塗師・愛さんご夫妻による木漆工とけし。
「漆器を日常使いしてほしい」という思いを込め、
センダンやデイゴといった沖縄の木を用いて漆器作りを行っています。
お正月をきっかけに、漆のうつわに触れてほしいとの思いから生まれた
日々のくらしにも、ハレの日にもお勧めの漆器をご用意して皆さまのご来店をお待ちしております。
会期中、渡慶次弘幸さんご本人から漆の楽しい使い方を聞くことができるイベントも開催いたします。
木漆工とけし × 雨晴
「日々の漆の使い方」
会期:12月17日(土)15:00~16:00
漆を使いたいけど、お手入れの方法がわからない、
日常使いをするには手間がかかりそう。
そんな漆に対する不安や疑問を解決します。
日々の楽しい漆の使い方を渡慶次弘幸さんに教えていただきます。
※事前予約制/申し込み先着順(定員6名)/会費制 2,000円(税込)
※予約方法/電話またはメール
雨晴 Tel:03-3280-0766/Mail:info@amahare.jp
木漆工とけし
渡慶次 弘幸(とけし ひろゆき)
- 1980年
- 沖縄県出身
- 2001年
- 沖縄県工芸指導所 木工課卒業
- 2003年
- 石川県輪島市にて桐本木工所に弟子入り
- 2007年
- 年季明け
- 2010年
- 桐本木工所退社
沖縄にて独立
渡慶次 愛(とけし あい)
- 1979年
- 沖縄県出身
- 2002年
- 沖縄県工芸指導所 漆課卒業
- 2003年
- 石川県輪島市にて福田敏雄氏に師事
- 2007年
- 年季明け
福田敏雄氏、赤木明登氏の両工房にて勤める
- 2009年
- 両工房とも退社
- 2010年
- 沖縄にて独立
Photo / Bungo Kimura
Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)