くらしをつくる人NOTE
2016.10.21
村上さんの道具
モダン、清潔、機能的。
村上さんの作品は、素材や形は違えど、どれもこの条件を満たしています。
そんな村上さんの作品は、どのように生み出されているのでしょうか。
村上さん「僕はいきなり轆轤の前に座って新しい作品を作り出すことはないんです。まずは図面やスケッチで作りたい作品のイメージを固めていきます。アイデアは妻と話をしているうちに浮かんできたり、東京にあるアンティークのお店でインスピレーションを受けたり、最近ではインスタグラム経由でお客様からいただいたヒントを元に制作したり・・・工房にこもっていても新しいアイデアは生まれないので、なるべく外の情報からヒントを得て、ものづくりを始めるようにしています」
村上さん「これはポットのスケッチです。同じポットを制作する場合、できあがったポットを見て次のものを作るより、スケッチを見ながらの方が表現したかった心地のよいラインに仕上がるんです。迷った時はこのスケッチに戻るようにしています」
うつわを作るためには轆轤や窯など沢山の道具を必要としますが、美しい村上さんの作品が生み出されるのに一番必要なのは「心地よい」と直感で感じる村上さんの感性なのだなあと、このスケッチを見て思いました。
村上さんの手
こちらは村上さんの手です。
みずみずしくてモダンな手。
雨晴一同、全員一致でそう感じました。
この手と村上さんの感性からどのような作品が新たに生み出されるのか。
楽しみで仕方ありません。
村上雄一 × 雨晴
「深秋のおしゃべりな食卓」
会期:2016年11月4日(金)~11月27日(日)
村上雄一在店予定日 11月5日(土)
秋の味覚が出揃う時季に愉しむ、人と料理とうつわがひとつの食卓に集うご飯の時間。
自然と語らいたくなるような、自然と笑顔になるようなご飯の道具を
岐阜県土岐で作陶に励む陶芸家村上雄一さんにご用意いただきご提案いたします。
11月5日(土)には村上雄一さんご本人と一緒に中国茶を愉しむイベントを開催いたします。
村上雄一 × 雨晴
「深秋に愉しむ中国茶の会」
会期:11/5(土)①13:30~15:00 ②16:00~17:30
近年、その奥深さから注目度が増している中国茶の茶器作りに力を入れている村上雄一さん。
村上さんの作品を使ってご本人と一緒に中国茶の時間を愉しむイベントを開催いたします。
※事前予約制/申し込み先着順(一回につき定員6名)
※会費制/2,000円(税込)
※予約方法/電話またはメール
雨晴 Tel:03-3280-0766/Mail:info@amahare.jp
村上雄一(むらかみ ゆういち)
- 1982年
- 東京に生まれる
- 2001年
- 沖縄県読谷村の山田真萬工房にて5年勤務
- 2009年
- 多治見市陶磁器意匠研究所修了
- 2011年
- 岐阜県土岐市に工房を構える
Photo / Bungo Kimura
Interview / Kenichi Kaneko (AMAHARE)