くらしをつくる人NOTE

Vol.11
2018.07.02
陶房眞喜屋 眞喜屋修さん

第十一回目は自然豊かな地、沖縄県南城市で作陶に励む「陶房眞喜屋(とうぼうまきや)」眞喜屋修さんです。

琉球王朝時代の古陶を意識しながら、現代のくらしに合ううつわを作陶する眞喜屋さん。

端整な形とコバルトで絵付けしたモダンなデザインが印象的な、
沖縄を代表する工房のひとつです。

沖縄の土と独自で調合した釉薬を用い、丁寧に施された染付に、
真摯な仕事ぶりが感じ取れます。

沖縄の古典的技法にもこだわりがあり、シーサーや角瓶など伝統的なものも制作。
料理を問わずおいしく、美しく見せてくれる毎日使いたくなるうつわです。


農家のおうち

眞喜屋さんは沖縄の陶芸界の中で、誰もが知る素晴らしい作り手の一人です。

雨晴の金子が眞喜屋さんに初めてお会いしたのは、7年程前のこと。
その頃は、首里城の近くに工房を構えて制作されていました。

併設されたギャラリーには、草花をモチーフにした藍色の絵付けが施された作品が沢山並び、そのモダンな表情に魅かれたことをいまでも覚えています。

それから数年後、眞喜屋さんからお電話がありました。

落ち着いた環境でものづくりをするために、工房を引っ越しされるとのこと。
電話越しの声がとても弾まれていたので、私もとても嬉しい気持ちになり、
さらに素敵な作品が生まれるだろうなあと期待が膨らみました。

2013年に南城市に新しくご自宅と工房を構えられました。

南城市は那覇から車で30分程の場所に位置し、自然が溢れるとても心地のよいところ。
私自身も好きなエリアのひとつです。

土地の前のオーナーは農家さん。
敷地内には、沖縄の古民家も残っていました。

周囲は緑に囲まれていて、とても静かな環境です。

自宅と工房は新しく建て、古民家は雰囲気のあるギャラリーとして生まれ変わりました。

自然と近い環境で過ごすことが眞喜屋さんのくらしにどのような変化をもたらし、作品づくりにも影響しているのか。

雨晴金子が伺います。

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古陶が先生