くらしをつくる人NOTE
2017.5.30
人と人をつなぐもの
藤本さんは作品を作るのにあたって、明確な用途を決めていません。
うつわとして使う方が多いので、実用できるように仕上げていますが、使う方に使い方を想像してもらえる“余白”を残しているのです。
金子「健さんの作品をお求めになる方は、何に使っているのですかね?」
藤本さん「うつわとして使っている方が多いとは思いますよ。自分はうつわとオブジェの間のものを作りたいと思っています。こういう風に使ってほしいと押し付けるつもりもありませんし」
金子「作る時は木に委ね、使ってもらう時には人に委ねているのですね」
藤本さん「素材を見立てるのが僕の仕事で、見立てた通りに使うのか、別の使い方をするのかはお客様次第だと思っています」
藤本さんの作品は一見扱いにくそうなものもありますが、実際に手に取ってみると何に使おうかと考えたくなる不思議な魅力を持っています。
藤本さんが木と会話しながら作り上げた作品を今度は使い手である私たちが木と会話をして用途を考える。
木という自然を代表とする素材を介して、人と人とのコミュニケーションが生まれる。
とても不思議ですがそれが必然とも思えてしまう、それが藤本さんの作品の最大の魅力なのではないでしょうか。
木のうつわ
ちょうどお昼時にお邪魔した雨晴一行は、藤本さんのうつわで奥様の手料理をいただきました。
錆漆で仕上げたうつわに盛り付けられた
アサリと豚肉のにんにく炒め
アッシュのうつわに並べられた、沖縄で大人気の宗像堂のパン
錆漆で仕上げたうつわに盛り付けられた
アサリと豚肉のにんにく炒め
アッシュのうつわに並べられた、沖縄で大人気の宗像堂のパン
ガジュマルの木のボウルには、
島ダコとレタス、バジル、きゅうりをあえたサラダを
藤本さんの感性から生まれた独特の漆の仕上げのうつわ。
島オクラの緑がよく映えます
ガジュマルの木のボウルには、
島ダコとレタス、バジル、きゅうりをあえたサラダを
藤本さんの感性から生まれた独特の漆の仕上げのうつわ。
島オクラの緑がよく映えます
うりずん豆のおかかあえは、ガジュマルのボウルに
フルーツを盛り付けても素敵です
うりずん豆のおかかあえは、ガジュマルのボウルに
フルーツを盛り付けても素敵です