くらしをつくる人NOTE
2016.06.08
第二回は、おわら風の盆で有名な富山県富山市八尾町で自然に恵まれた環境でくらしながら、
木工の家具やトレイなどを製作している「Shimoo Design」下尾和彦さん、さおりさんご夫妻です。
潔よく、合理的で「美しい道具」をコンセプトに、日本の文化や美意識を現代の生活に落とし込むことを目的に日々作品作りに励んでいます。
身近な自然と共におもてなし
新緑の美しい時季に下尾和彦さん、さおりさんご夫妻のアトリエにお邪魔してきました。
心地よい風が通る高台に位置するShimoo Designを目指して向かう途中・・・。
雨晴「あれ?」
道端で草木を摘んでいる女性がいらっしゃいます。
女性「こんにちは!」
雨晴「さおりさんじゃないですか! どうされたんですか?」
下尾さおりさん「皆さんがいらっしゃる前にお花を生けておこうと思って。すみません、間に合わなくて・・・」
さおりさんはとてもチャーミングで、おもてなし上手な女性です。
身近な自然と共におもてなし。
そのお心遣いに感激しつつ一行は、まずはご自宅へと向かいます。
ふたりでつくる心地よいくらし
ご自宅に着くと笑顔で迎えてくださったのは、旦那様の下尾和彦さんです。
和彦さん「ようこそ。どうぞ、どうぞお入りください」
雨晴「うわあ、素敵な空間ですね!」
室内を見渡すと、ご自身の作品はもちろんですが、様々な作家さんの素敵な器や花器が飾ってあります。
さおりさんが茶道を習っていることもあり、お茶関係のコーディネートが多く見られます。
和彦さん「こちらの茶碗と茶入れは田中信彦さん、鉄瓶は岩清水久生さんの作品です」
雨晴「下尾さんの作品との組み合わせも素敵です!」
和彦さん「個展などで仲良くなった作家さんの作品をつい購入しちゃうんですよ」
雨晴「ものを買う時は和彦さんが決めているんですか?」
和彦さん「家族で使うものなので、二人で相談して決めることが多いですね」
そんなお話をしている傍らで、さおりさんは摘んできた草木を最近購入したという陶芸作家、
泉田之也さんの花器に生けていらっしゃいます。
さおりさん「お花も足した方が良いかなあ」
和彦さん「うん、そうだね」
自然と確認し合うお二人。
ものを買う時も、お部屋を飾る時もお互いに相談しながら決める下尾夫妻。
お二人の何げない会話から仲の良さがうかがえます。