くらしをつくる人NOTE

Vol.8
2017.6.28
ガラス作家 おおやぶみよさん

ガラスの質感

沖縄を訪れて様々なガラスに触れたみよさんは、その独特の質感に魅かれて、沖縄のガラス工房で働くことになります。
その後、他のガラスを求めてまた別の土地を転々とするつもりだったのだそうですが・・・。

おおやぶさん「本当は他の所にいくつもりだったんですが、まさかまさかの沖縄で結婚。
そして子供を出産。沖縄にとどまることになってしまったんです(笑)。
それがきっかけで、拠点が沖縄になってしまった」

金子「笑」

おおやぶさん「沖縄にいるのは皆さんが期待するような、沖縄の青い海とか空が大好きでという理由ではなくて(笑)。
結果としてガラスを作るために沖縄に住むことになったんですよ」

私なりのやり方で

いろいろな偶然が重なって、沖縄にとどまることになったみよさん。
ご長男を出産後、ご自身の工房を読谷村に造られます。

おおやぶさん「学校で習い、その後は会社で働いて、沖縄で工房的なガラスの作り方も学んだ。それぞれが良い意味で違うんです。 例えばガラスを冷ますための除冷という工程ひとつとっても、機械や温度計で測らなければできないという所もあれば、沖縄の工房のように温度計がなくても感覚的に身につけている所もある。 だったら、自分が経験してきたことの中から自分に合う部分をチョイスして、自分なりのやり方でやってみよう! と思って工房を始めました」

金子「工房はどのように造られたのですか?」

               

おおやぶさん「ガラスの窯を買う余裕もなかったので自分で造りました。ご縁があってガラス作家の荒川尚也さんの所にお邪魔して、窯の造り方を一から教えていただいたんです。弟子でもないのに丁寧にご指導くださって。いまでも足を向けて寝られません(笑)。

工房ができてから14年間、本当にいろいろなことがありました。台風で煙突が倒れた時に、屋根に上ったりとか(笑)。

何とかやり続けていられるのは本当にありがたいなと思っています」

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